6月18日(火)「チャペル・アワー」
投稿日:2024.06.24
聖書箇所:『新約聖書、マタイによる福音書6章25-34節』
今回は、本学キャリアセンターの宮原悠帆(みやはらひさほ)さんにお話をしていただきました。実は宮原さんは、新島学園短大の保育科(現在のCC学科)の第1期卒業生で、現在学んでいる皆さんの先輩にあたります。宮原さんは、現在のご自身の人格形成の根底には、中学時代のソフトテニス部での活動が大きく影響していると語りました。
中学校時代はソフトテニス部に所属していたそうです。そこでは、ボールを使ったプレーの実践練習だけでなく、さまざまな体力向上トレーニングはもちろん、大声を出すための練習などもする、いわゆる「かなり厳しい部活」だったのです。練習について行くために、自主練として自宅にネットを張ってサーブ練習やボールを打ち込む練習にも取り組むほどでした。強豪校や高校生相手の練習試合もこなし、徐々に実力をつけていきました。その結果、3年生の最後の大会では、地域で最も強いと言われていたペアに勝つまでに上達したそうです。この時の経験が、新短で出会った『キリスト教主義』とも合致しました。新島襄は「人一人は大切なり」という言葉を残しています。これは、新島襄の留守中に同志社英学校を退学になった学生のことを悲しんで発した言葉だと言われています。スポーツは、決して一人だけではできません。対戦相手はもちろん、審判員や運営を担ってくださる多くの人に支えられて成り立っています。全ての人たちが、相手の立場に立った行動により、互いに認め合い支え合える活動に繋がるのです。そのためにも、相手への敬意を忘れずにコミュニケーションを取ることが重要なのです。
宮原さんは、次のように語りました。「顧問の先生は、ソフトテニスの技術だけではなく、人として何を大事にするべきかを強調していました。当たり前のことですが、『選手は一人の人間として、誠実に人に接していかなければならない』と何度も言われました。残念ながら上位の大会に進むことは出来ませんでした。しかし、自分を含め部員のみんなは、最後の大会結果に満足し、笑顔で部活動を終えることが出来たのです。この事は、試合結果だけが重要なのではなく、日々の全体練習や自主練習など何かに立ち向かうプロセスが重要なことを示しています。そして、その事に取り組めたと実感出来たことが、あの満足した笑顔に繋がったのだと思います。皆さんも目標に向かって前向きに取り組み、プロセスを大切にして精一杯チャレンジしてください」
キャリアセンターでは資格試験対策や就職活動の相手先企業に向けた対策などでお世話になっている学生も多いと思います。プライベートでは2人の息子さんのお母さん。短大業務と、日々のお母さん業の両立は、大変なときもあるはずです。しかし、宮原さんはどんな時でも親身になって接してくださいます。常に誠実で、爽やかな笑顔での対応が大変印象的です。今回は宮原さんの笑顔のルーツを知る事が出来ました。どうもありがとうございました。