10月8日(火)キリスト教文化週間 『チャペル・アワー』
投稿日:2024.10.11
聖書箇所:旧約聖書、詩編146編1-2節 【ハレルヤ 私の魂よ、主を賛美せよ。私は命のある限り、主を賛美しよう 長らえるかぎり、わが神をほめ歌おう。】
新島学園短期大学は10月7日(月)からキリスト教文化週間に入りました。本日のチャペルは、日本キリスト教団霊南坂教会のオルガニストで、聖歌隊指揮者をされている、飯 靖子(いい せいこ)先生をお迎えして、賛美チャペルを行いました。飯先生は以前、新短で助教授をされていらっしゃいました。そのためか、先生が学園に到着するやいなや、多くの教職員や、かつての教え子の方々が先生を取り囲みました。学生時代に飯先生の授業を受けていたある事務職員の方は、「明るく楽しい授業が思い出される、先生からは常に元気をいただいていた、久しぶりにお目にかかれて嬉しい」と笑顔で語りました。
飯先生はチャペルで次のように語りました。「ハレルヤとはヘブライ語由来の言葉で“神をほめたたえよ”のような意味を持ちます。新約聖書ヨハネによる福音書1章1節に 【初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。】とあります。私たちは誰かから親切にされたり、何か嬉しいことがあった時など、感謝の気持ちを言葉であらわそうとします。しかし、あの時に親切や幸運にめぐり会ったのはなぜだろうと考え、さかのぼっていくと、最終的にはこの世をお創りになった神様への感謝・賛美に行き着きます。やはり聖書にあるように、私たち人間に言葉が与えられたのは、神様を賛美するためなのです。
はじめは神様を賛美する言葉だったものが詩となり、メロディーにあわせて歌うことで、老若男女が親しめる歌となります。そして信仰の場で次々に歌い継がれていったものが賛美歌となっていったのです。賛美歌451番は、世界的にも広く「アメージンググレース」として知られています。作詞者のジョン・ニュートンはイギリスの海軍兵士から奴隷商人となり、その後に牧師となった人です。メロディーはアメリカ南部のヴァージニア州で作られたものだと言われています。歌詞と曲それぞれは、つくられた時代も、場所も違います。しかし、その二つが出会うことで生まれた名曲です。賛美歌はこのように、替え歌的に作られて、歌い継がれていったものもたくさんあるのです。上手に歌える事に越したことはありませんが、そもそもが神さまへの感謝をあらわす祈りの言葉です、巧拙を気にするよりも、神さまに届くように、楽しんでたくさん歌うことが肝心なのです。」
続いて賛美の実践になりました。みんなで一緒に歌えるようにと、いろいろなプログラムをご用意くださいました。ハレルヤを歌詞にして「カエルの歌」のメロディーで輪唱をしたり、詩編147編を歌詞に、532番のメロディーで歌う賛美歌を歌ったり、など。最初は、なかなか声が出せなかったのが、次第に会衆の皆が一つになり、大きな声で歌っていました。経験豊富で信仰深い賛美指導者の術中に、すっかりはまってしまいました。それと同時に、大変恵まれたチャペルを経験できたと、思わず神様に感謝をしました。飯先生、楽しく豊かな賛美の時間をお導きくださり、ありがとうございました。