4月16日(火)「イースター・チャペル」

投稿日:2024.04.17  チャペル・アワー

4/16(火)、『イースター・チャペル』が行われました。
聖書の箇所は『新約聖書、ルカによる福音書23章56節b~24章12節』
 宗教主任の臂奈津恵先生による奨励は「イースターについて」と題されたものでした。1年生は今回が2回目のチャペルです。まだ不慣れな部分も多く、キリスト教行事の名称やその意味についても初めて耳にする学生さんも多いと思います。臂先生はご自身の体験も交え、「イースター」を分かりやすく解説してくださいました。
 『イースター』は『復活節』とも呼ばれ、『クリスマス(降誕節)』、『ペンテコステ(五旬節)』とあわせた3つを3大聖日と呼び、キリスト教行事のなかでも最も重要なものといわれています。中でもイースターは、イエス様の死からの復活をお祝いするもので、最も大切なものとさえ言えるかも知れません。
 イエス様は、最も身近な存在だった自分の弟子たちに裏切られて、十字架刑に処せられます。十字架刑は最も惨めな処刑方法の1つとされ、さらし者にされたあげくに、非常に苦しんで死に至るのです。しかし、イエス様は死の3日後に復活し、弟子たちの前に姿を現します。今日の聖書箇所は、まさにその場面です。復活すると言っても、きれいな体になって戻ってきたわけではありません。ご自身の手や足には磔にかけられた時に釘を打たれた傷が穴となって存在しています。イエス様は自分を裏切った弟子たちを問い詰めたりもしませんでした、それどころか、復活を信じようとしない弟子たちに、自身の体の傷を示し、復活した事を信じるようにとお教えになるのです。この『復活』つまり『死からのよみがえり』からは、たとえ何かで失敗したとしても、必ず神様は支えて見守っていてくださる。諦めることは無い、何度でもチャレンジしても良いのだということを語っています。
 一般的な言葉で「三日坊主」というのがあります。これは、お坊さんになる修行が厳しくて、すぐに音を上げて諦めてしまう事を例えた言葉だといわれています。しかし、三日で諦めてもまた始めれば良いのです。たとえ三日坊主になってしまったとしても、諦めずに十回繰り返せば一ヶ月になり、長く続くことになるのです。今までの人生で、「自分は意志が弱いから続かない、だらしない…」と悩んだことのある人もいるかも知れません。そんな私たちをも、神様は受け入れてくださるのです。これからの人生、何かを諦めてしまいそうになる事に出会うかも知れません。そんな時は、今日の『三日坊主の話』を思い出してください。大丈夫、きっと歩んで行く勇気がわいてくると思います。みんなで一緒に歩んで行きましょう。
 新学期の新たな生活は心細いものです。新生活の期待と共に、なんとなく不安を感じているようなこの時期に、心に残るとても暖かなメッセージでした。