10月24日(火) 「English Chapel」

投稿日:2023.10.26  チャペル・アワー

Scripture * The Gospel According to Matthew 5:14-15 (New Revised Standard Version)

14You are the light of the world. A city built on a hill cannot be hid. 15No one after lighting a lamp puts it under the bushel basket, but on the lampstand, and it gives light to all in the house.

聖書 * マタイによる福音書 第5章14-15節(新共同訳)

 14あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。15また、ともし 火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべて を照らすのである。

本日はイングリッシュチャペルでした。本学の准教授リチャード・マハー先生による奨励は「Let Your Light Shine あなたの光を輝かせましょう」と題されたものでした。小説『不思議の国のアリス』に出てくるイモムシは、アリスとのやり取りの中で、「あなたは誰?」「私は誰?」と繰り返しています。これは、人が若い頃によく考える、哲学的な自問だといえます。本日のチャペルは、「自分とは何者であるのか、そして自分はどうありたいのか」を考える機会としたいと考えています。イエスのまわりに集った人たちは、職業や性別、当時の社会の中における階層も多様で、様々なバックグラウンドを背負った人たちでした。イエスは、一人ひとりそれぞれの人格を重んじており、多くの人たちが共に過ごすこが重要であると語っています。確かに世間では、みんなと同じに普通であることを求められ、自分らしく振る舞うことは難しいことです。しかし、今日の聖書の箇所で、“あなたがた世の光である。” と語っているように、私たち一人ひとりには、ユニークで素晴らしい個性が神様から与えられています。私たちは、聖書に書かれているように、隠れることなく皆さんから見えるように、自ら輝くべきなのだ、と語りました。1970年代を代表するシンガーソングライターのキャット・スティーブンスの曲、『If You Want to Sing Out, Sing Out』を流し、紹介してくれました。キャット・スティーブンスは、自身の目指す姿を追い求め、精神的に大きな体験をしました。そしてイスラム教に改宗し、熱心なイスラム教徒となり、名前もユスフ・イスラムと変えました。彼の曲には、「自分は自分であり、社会や他人から指図されることのない自分になるのだ」という強いメッセージが込められています。マハー先生は、チャペル参加者の一人ひとりが理解しやすいようにと、ゆっくりと明瞭に語ってくださいましたが、内容は実に示唆に富んだ深い内容のものでした。これから社会に出て行く新短生へのエールとなる暖かなメッセージでした。写真は、本部校舎にある開学時の石版と、奨励中のマハー先生。