7月11日(火)「チャペルアワー」を行いました。
投稿日:2023.07.12
聖書の箇所:「旧約聖書、箴言27章17節」
奨励:「友から学ぶ」
本日のチャペルアワーは、本学の副学長である高山有紀先生に奨励をお願いしました。高山先生は、先生のお嬢さんとの何気ない会話から、ここ最近「友達」を意識するようになったそうです。確かに、年賀状のやり取りだけの間柄になってしまった友達や、欠礼状をいただき縁遠くなってしまった友達も増えています。自分でも、毎日の忙しさから友達との連絡に消極的になっていたのかもしれません。そうした中、一念発起して「友人活動(ゆうじんかつどう)」とでも言うべきか、高山先生ご自身から、疎遠になりつつあったお友達に、直接電話をかけたりメールを出したりする事を始めたそうです。
先生のお友達の中でも、先生が特に影響を受けたと感じておられる2名の方を例に挙げて語ってくださいました。お二人ともに、大学での講義を持ち、著書もある先生です。お一人は、お茶の文化史を研究されている方で、もう一人は旧日本軍の兵士だった方々への聞き取りをなさっている方です。どちらの方も、学生時代の研究テーマとは違った分野で有名になっています。それぞれの活動の中で、新しい出会いに必死で向き合ううちに、また新たな課題を発見しつづけていたのでした。お二人の活躍を通して、高山先生は「ライフワーク」とは何であるかを深く考えたのでした。
高山先生は、最後にこう語りました。【「ライフワーク」とはそれを成し遂げようとしてかたち作られるものではない。必死で続けてきたものが、いつの間にかかたちとなり「ライフワーク」となっていくものである。友人関係については、その時の状況や時代によって深くも浅くもなる、自分の将来の損得などを考えて人を選ぶべきではない、本当に必要と感じた時が連絡を取るべきタイミングなのだ。あなたが「大切」な何かを感じる友達がきっと現れる。そうした出会いを大切に育ててほしい。 これから社会に羽ばたこうとする新短生に向け極めて優しく、なおかつ含蓄に富んだ素敵なお話でした。