6月13日(火)「チャペル・アワー」を行いました。

投稿日:2023.06.14  チャペル・アワー

聖書箇所:旧約聖書、創世記1章27節  「神はご自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された」

奨励:『神の像として作られた人間』

本日のチャペル・アワーには日本キリスト教団桐生教会主任牧師の長谷川直紀先生をお招きしました。長谷川先生は、ご自身の大学院での学びで、安中教会の第5代牧師である柏木義円の研究をしていたそうです。柏木義円は、「上毛教界月報」で非戦論を展開し、当時の帝国主義の日本を痛烈に批判するなど、社会問題や人権問題で広く知られています。長谷川先生は、柏木義円の活動の根本理念である「福音理解」について話してくださいました。

神様は、この世界の全てをお造りになりました。「人(ひと)」についてはご自身をかたどって造りました。人はあらゆる創造物の中で、神様と関わることの出来る唯一の存在です。人は、それほど神様の愛をいただいているのです。それにもかかわらず、人は神に背いて、エデンの園にある禁断の木の実を食べてしまいます。これを原罪(最初の罪)といいます。人はこのほかにも何度も神に背いてしまいます。しかし、神様から人への愛はたゆみなく注がれ、決して枯れることはありません。柏木義円は、われわれ人が神へのあがないとして出来ることは、自らの罪を認めて懺悔をする事だけだと語りました。そして、人がその罪をあがなうために、日曜を神の日と聖別して礼拝を守り、心を込めて神を賛美すべきだとも語っています。現在、世界のあらゆる場所で多くの困難が存在し、争いも起こっています。こんな時にこそ、「人は神様にかたどって造られた大切な存在なのだ」ということを自覚し、神様の前で正しく生きることを目指すべきだと力強く語りました。最後に、伝道の書(新共同訳聖書ではコヘレトの言葉)12章1節「あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ」の部分を引用して、奨励を締めくくりました。

安中教会は新島学園にとって母体とも言うべき存在です。今年は短期大学創立40周年の記念の年でもあります。学園の成り立ちを考える上でも、大変心に響くメッセージとなりました。