5月30日(火)「チャペル・アワー」を行いました。

投稿日:2023.06.02  チャペル・アワー

聖書箇所は「新約聖書、マタイによる福音書51316節」

宗教主任の李元重准教授による奨励は「地の塩と世の光」と題されたものでした。

このフレーズはキリスト教主義学校などでよく使われるもので、新島学園短期大学の今年度のテーマ聖句でもあります。「塩」は食品保存など多くの使い道がありますが、なんと言っても調味料として料理に必須のものです。しかし、塩気がなくなってしまったら役には立ちません。「光」は何かを照らすためのもので、高いところに置いて広くあたりを照らすことが重要です。ともし火を升の下に置いてしまったら、あたりを照らすことは出来ません。

塩も光もそれ自体が何かを主張しているわけではありません。味をつけたり照らしたりするというのは、何かに働きかけることでその役目を果たします。あくまで何かを引き立てるかくれた存在なのです。またその対象を差別しません。こうした行為こそがまさに「自己犠牲」であり「無差別的な愛」であります。これは「神の愛」に近いものだと言えるでしょう。

40年前の新島学園短期大学(当時は女子短期大学)の第1回卒業式で、卒業生代表の水野しのぶさんは答辞で「…地の塩世の光となる…」と語ったそうです。

昨今、殺伐とした事の多い世の中です。新島短大に連なる人たちは、世界中で「地の塩、世の光」となって活躍する人となって欲しい。                                        極めて心に響くメッセージとなりました。