学費に関するお問い合わせについて

投稿日:2020.04.28  お知らせ

新島学園短期大学学生・保護者のみなさまへ

新型コロナウイルス感染症の拡大により、政府による緊急事態宣言が出され、首都圏に続き群馬県でも、大学等に対し施設の使用停止及び催物の開催の停止、いわゆる休業が要請されました。

本学では、これを受けて、開始を5月7日まで延期していた春学期の開講科目のすべてを遠隔授業で実施し、この方法での実施が不可能な科目については開講時期を変更することとし、4月21日にお知らせいたしました。遠隔授業では、IT機器を用いることになるため、学生のみなさんのIT機器の所有状況・通信環境の調査を行い、みなさんの環境に合わせた授業法の検討を行ったほか、ゼミ担当教員とのzoomテストや「遠隔授業参加講座」(4月30日実施)を通じて、遠隔授業が円滑に開始できるようみなさんといっしょに準備を重ねてきました。また、授業開始から1週間ヘルプデスクを設け、受講についての質問を電話やメールで受け付ける予定です。

IT機器を用いた授業方法の全面実施は、本学にとって初めての取組みであり、実施後に明らかになる問題点もあると予想されます。しかし、本学としては、方法の変更を経ても授業の質を維持し、これまでと同様の価値を有する単位の付与ならびに学位の授与を行います。

授業開始が1か月延期され、通学も制限されている中で学費を納入しなければならないのかとのお問合せをいただきました。まず、お問い合わせいただきましたことに御礼申しあげます。

本学では、授業料をはじめとする学費について、次のように考えております。

本学の学費は、授業料・教育研究振興費・施設設備費に分かれており、春学期と秋学期に分けて納入していただいています。お問合せでご指摘のありました授業開始の延期、通学の制限は、授業料および施設設備費のご負担に該当すると思われます。

まず、大学・短大には、定められた基準の学修に対して単位を付与し、学位を授与するという役割があり、これに対して授業料をお納めいただいていると考えております。今回、授業の方法は変更になりましたが、先に述べましたように、教室に会しての授業は行えないものの、これに替わるものとしてオンラインでの講義、学生間の意見交換、課題提出を行います。また、この間には担当教員が課題の添削や質問への対応をメール等を通じて行います。学生のみなさんには、これらを通じて、教室での授業と変わらない成果を得られる学修を進めていただけると考えております。担当教員は、この学修の成果を評価し、単位を付与いたします。

授業方法の変更は行っても成績評価の質は変わらず、付与される単位の価値も変わりません。本学として、その信用を損なうことのないよう授業の質を維持することに万全を期しますので、授業料の減額を行わないことについてご理解いただきたく存じます。

また、施設設備費は、本学の施設・設備の利用および維持管理に係る費用としてご負担いただいております。このなかには、情報ネットワークやオンラインシステム、ソフトウェアの利用料等も含まれています。通学の制限により校舎や図書館等の施設・設備はご利用いただけませんが、遠隔授業を滞りなく実施するための設備が含まれていること、さらにその充実に取り組んでおりますことをご理解ください。さらに、現在みなさんにご利用いただいている校地・校舎をはじめとした施設・設備は、何代にもわたる卒業生のみなさんが納入してくださった施設設備費をもとに受け継がれてきています。このことも併せてご理解いただきたく存じます。

学費についての本学の考え方を述べましたが、現在の社会情勢下で、在学生のみなさんがどのような状況で学生生活を送っていらっしゃるかは承知しております。現在の学費の延納・分納制度のほか、本学としてどのような支援ができるのかを現在検討しております。一短大ができることには限りがありますが、決定次第お知らせいたしますので、もうしばらくお待ちください。また、春学期学費の納入について困難のある方は、ご遠慮なく総務財務課にご相談ください。

あらためて、学生のみなさん、ご家族のみなさまのご健康が守られますようお祈り申しあげますとともに、本学の考え方についてご理解を賜りますようお願い申しあげます。

2020年4月28日
新島学園短期大学
学長 岩田 雅明