5月14日(火)「チャペル・アワー」

投稿日:2024.05.15  チャペル・アワー

聖書箇所は『新約聖書、マタイによる福音書11章28節』

本学キャリアデザイン学科の前田浩教授による奨励は「35年を振り返って」と題されたものでした。

   前田先生は1990年の着任で、今年が35年目です。新島短大では最も長い在職経験をお持ちの先生です。親御さんが前田ゼミの卒業生という母子二代にわたる恩師・教え子となる学生さんも何人もいると聞いています。前田先生のキャリアの中には、新島短大も大きな変革がありました。臨時定員増で、一学年が300人を越えるなど学生数が非常に多かったり、海外短期留学が活発で、年間で100人を超える学生が留学に行っていた時代もありました。学校の改組転換を受けて女子短大は男子も受け入れる短大へと変わりました。国際文化学科からキャリアデザイン学科・コミュニティ子ども学科へと変貌しました。そうした時代や環境の変化を受けながらも、一貫して学問に対する「厳しさ」を守る事に注力されていたそうです。

 『大学の先生は、単位を出すことよりも単位を出さないことの方が難しい、不合格の説明責任を伴うし、昨今は本人や保護者からのクレーム対応も考えられる。しかし、優しいだけでは教育ではない、厳しさを伴う優しさもあるはずだ…』と語りました。前田先生はこのスタイルで35年を貫いてきて、問題になったことは一度もなかったそうです。それどころか、不合格になったことで海外への留学を実施し、人生が変わったと語る学生もいたそうです。さらに、『教師は人気取りの商売ではない、学生の学力を高め、将来へ導くのが本来の仕事である。そして、学生については学問への探究心を持ち続けて欲しい』と語りました。

   実は、その厳しさはご自身にも向けられていました。【研究者として年に2編以上の研究業績を上げる!】という厳しいノルマを課し、研究論文60編、著書4冊、翻訳書1冊、辞書編集1冊、その他の研究発表、など多くの業績を作り上げていらしたのです。本日の聖書箇所『狭い門から入りなさい…』は、前田先生がお選びになりました。【人生において楽な方ばかりを選ばずに、厳しい道を選びなさい、そして、あらゆる事に何故そうなっているのかを考えて、自ら責任のある答えを導き出して欲しい】というメッセージは、今日の聖句にぴったりの内容だったと思います。学生の本分とは・教師の本分とは・教育の本分とは、何であるかを考える良い機会となりました。前田先生ありがとうございました。