【実施報告】4/14(火)「学生チャペル」
奨励者:キャリアデザイン学科 ビジネスキャリアコース2年 細野 愛花さん
キャリアデザイン学科 ビジネスキャリアコース2年 長山 咲さん
聖書箇所:新約聖書 マタイによる福音書5章8節
奨励題:【ようこそ、チャペルへ!】

新学期が始まって3週間、新入生もだんだんと新島短大の生活に慣れて来たでしょうか。本日は「学生チャペル」です。その名の通り、奨励、奏楽など多くを学生が担当します。まだチャペルに慣れていない新入生も多いこの時期です。学生奨励に先立って宗教主任の臂奈津恵先生が、チャペル・アワーを守る理由やその意義、効果について解説しました。
新島学園短期大学は、開学以来チャペル・アワーを守っています。この時間には他の講義は行わず、学生も教職員も共に集い、祈りの時を持つのです。講義ではないので面倒だと思ったり、キリスト教に興味はないから必要ないと感じる人もいるかもしれません。また、他の用事を入れたり、午後の講義の勉強に使いたいと思う人もいるかもしれません。新島短大がこうした時間を持つことは、単に新島襄に影響を受けたキリスト教主義の学校だから、というだけではありません。チャペル・アワーは単位ではカウントできない「皆さんにとって非常に大切な時間として与えられている」と捉えているからなのです。
アメリカのスラム街にある、大きな黒人教会の話を聞いたことがあります。そこでは礼拝に4時間も5時間も費やす。スラム街で生きる人々は、貧困、健康不安、治安の問題、など多くの理由で心がすさんでしまいます。だからこそ、礼拝のその時だけは、神さまの事を思い、「我々は神に愛されていること」を確認するのです。いわば、礼拝が安心や慰めを生じ、それを励ましとして、困難を生き抜く原動力としているのです。皆さんも、日常生活でどれほど頑張っても、次々に苦労が出てくる経験はありませんか。時には自分が嫌いになったり、深く悩むこともあるでしょう。短大では様々なことを学び経験します、自分は大丈夫だという自信が、皆さんを力づけていく事と思います。具体的には就職活動やさまざまな実習や活動、編入試験に心構えなど、それぞれの未来に向けて色々と生かされていくと思います。チャペルはきっと、皆さんの心の支えとなります。さて、これから、キリスト教サークルGospelのお二人に奨励をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

◆キャリアデザイン学科 ビジネスキャリアコース2年 細野 愛花さん
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いきなりですが、「チャペルってちょっと行きにくい」とか、「なんだか難しそうだな」って思っている方はいませんか?おそらく、何人かはいると思います。私も、はじめはそう思っていて、キリスト教の話を「ちゃんと理解できるのだろうか」とか、「難しい話をずっと聞かされるのかな」とか、ちょっと身構えていたことを覚えています。今日は「チャペルはすこし立ち止まれる時間」、という内容でお話しさせていただきます。
実は私は、はじめから進んでチャペルに行こうと思っていたわけではなくて、1時間目が必修の授業で、その流れでそのまま来ていただけでした。そのため「チャペルに出席しよう!」という前向きな気持ちではなく、「気づいたらなんとなくここに座って参加していた」みたいな感じでした。しかし考えてみると、もしその流れがなかったら「必ず行かなきゃいけないのかな・・」とか、「行かなくてもいいのかな・・」と、悩んで、結局あまり出席していなかったと思います。最初はそれくらいハードルが高いと感じていました。でも実際に何回か出席してみると、思っていたイメージとは少し違っていました。いい意味で「思っていたより、ずっとゆるやかだ」と感じたのです。もちろん、聖書のお話やメッセージを聞くことはあります。でも、テストがあるわけでもないし、「ここは大事なところだから必ず覚えなさい!」と言われることもありません。だから、「全部を理解しなきゃいけない!」と思わなくても大丈夫だと思います。私も正直、理解できないことはたくさんあります。今でも「なるほど」と納得するときもあれば、「なんだか難しくて分からない」と思うときもあります。でも、それでも良いと思っています。なぜなら「こういう考え方もあったのか」とか、「こんな見方もできるんだ」と、気が付いただけでも、十分意味があると感じられるからです。実際に、そうやって話を聞く中で、自分の考え方の幅が広がったと実感できたことがありました。チャペルは、自分とは違う価値観に触れ、さまざまな角度から物事を見られるようになる、そんなキッカケづくりの場所なのだと思います。
チャペルがいいなと思ったポイントはもう一つあります。それは「何もしない時間が持てること」です。普段、気がつくとずっとスマホを見ていたり、友達と話していたり、授業を受けていたり、漠然と何かをしていることが多いと思うのです。私も授業の空き時間にスマホのゲームをしたり、動画を見たりなどついスマホを触ることが多いです。それに対してチャペルの時間は、スマホも見ないし、友達とも話しません、ただ静かに座っている時間になります。最初は「ちょっと長い」と思っていました。しかし、だんだん「これは誰のためでもない、自分と向き合うため時間だ」と気がつき「こういう時間を過ごすのもいいな」と思えるようになりました。もちろん、奨励者のお話をちゃんと聞くのも大切ですが、ぼーっとしてもいいし、今日の予定を考えてもいいし、何も考えずに過ごしていても良いのです。個人的におすすめなのは、ちょっと疲れている日や、気分が乗らない時の出席です。「今日ちょっとしんどいな…」という日に、静かな空間の中で過ごせて、少し気持ちが落ち着いたりして、ちょっとしたリセットになることがあります。
「ちゃんと聞かなきゃ」とかたい気持ちでのぞまなくても大丈夫、疲れている日に、少しぼーっとするのは必要な時間ですし、「今日は出席できただけでOK」くらいの気持ちでもいいと思います。とりあえず来てみて、「今日はどんな話が聞けるかな」のような、ゆるい気持ちで参加してみてください。最初はよく分からなくても、何回か来るうちに、「なんだかこの時間に癒されている」と思える日がくると思います。私自身も、最初はただ流れで来ていただけでしたが、今では少し気持ちを落ち着かせることができる時間として、このチャペルを過ごしています。チャペルは、「敷居が高い・難しい場所」ではなくて、「行きやすい、みなさんが少し心を落ち着けられる場所」だと思います。
題名の「チャペルはすこし立ち止まれる時間」というのは、チャペルは何かを頑張る時間ではなく、慌ただしい生活の中で少しリラックスできる時間のことだとイメージしてつけました。皆さんも、あまり身構えずに、気軽な気持ちで参加してほしいと思っています。チャペルがみなさんにとって、少しでも心が落ち着く時間になれば嬉しいです。ご清聴ありがとうございました。
◆キャリアデザイン学科 ビジネスキャリアコース2年 長山 咲さん
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皆さんに質問です。「皆さんは、どうしてチャペルアワーに出席するのですか?」ある人は、「キリスト教入門の加点になるから」だったり、「周りの人が出席しているから」とか「どんな話が聞けるのか、興味があるから」など様々な理由があると思います。何にせよチャペルアワーに出席するのは、素晴らしいことだと、私は考えています。しかし、せっかく出席するのであれば、より楽しく出席できた方が良いと思いませんか。私は、現在キリスト教サークルGospelの部長をしております。入学当初からチャペルアワーには必ず参加している、いわば「ヘビーユーザー」です。今回はその私が、私なりに感じたチャペルの魅力や、チャペルに出席して発見したことをご紹介したいと思います。
私の感じるチャペルの魅力は全部で4つです、まず1つ目は、「新島短大ならではの特別な体験が出来ること」です。他大学に通っている友人に、チャペルアワーの話をすると、とても驚いて興味を持ってもらえます。それは、他の大学では得ることのできない体験だからです。私はクリスチャンではありませんが、聖歌隊の歌声や、チャプレンのお祈り、オルガンの音色に合わせて歌う賛美歌、どれもが非常に素晴らしく貴重な体験だと思います。確かに他にもキリスト教主義の大学はあります。でも、この校舎で、このメンバーで共に歌い、聴き、祈ることのできるチャペルはここだけのものです。新短を卒業したら、この時間を持てなくなります。毎回、精一杯楽しみたいと考えています。
2つ目は、「奨励者の話が面白く、興味深いこと」です。毎回異なる奨励者がお話をするので、飽きることがありません。ある時は新短の先生、またある時は、外部から招いた先生、また別の時は今回のような私たち新短生による「学生チャペル」、非常にバラエティーに富んでいます。新短の先生の場合は、普段の講義では、なかなか聞けない話と共に、先生の新たな一面を知ることが出来ます。外部から招待する先生からは、それぞれの専門的な話を聞くことが出来ます。内容はもちろん、話のしかたもそれぞれで、淡々と話す方もあり、一緒に歌を歌ってくださったり、紙芝居を見せていただいた時もありました。学生チャペルでは、奨励者の学年も、出身地も話す内容も様々です。奨励をする学生一人ひとりの、経験やそれに対する印象も聞けて、より身近な内容になることが多く、出席者も多いようです。
3つ目は、「他者の話を聞く練習になること」です。皆さんは今後、たくさんの人の話を聞く機会が増えると思います。その中には、自分の興味関心が無い場合もあるかもしれません。私はちょうど今、就職活動の真っ只中です。話し手の印象が悪くなることは、絶対に避けなければなりません。チャペルに自主的に出席したこの機会を逃す手はありません。全ての話を逃さず聞くのは無理としても、ゆったりと話に耳を傾ける機会としてみるのはいかがでしょうか。
4つ目は、「新しい友人との共通話題が作りやすいこと」です。新入学後、まだ日が浅い時などなかなか共通の話題は見つかりません。かといって、講義の話はちょっとしにくいですよね。そんな時にこそチャペルの奨励です。話す人の年齢・性別・職種はもちろん、内容も多岐にわたります。ある読書好きの友人は、聖書を愛読していて、「新約聖書よりも旧約聖書の方が、神話の物語みたいでメッチャ面白い」と話してくれました。そういえば新世紀エヴァンゲリオンでは、人類と違った生命体に「使徒」という言葉が使われています。聖書を利用してストーリーのベースにしたと思われる部分がたくさんあります。他にも、外国映画などにはキリスト教徒的なしぐさや習慣が、いたるところに出てきます。そういうしたコンテンツを元ネタとして、興味を持ってくれた友人もいました。そうしたあらゆる話題に派生して、話題を広げられる可能性が、チャペル奨励にはあると思います。
キリスト教は宗教の1つだと思います。先ほども話したように、私はクリスチャンではありません。ただし、私にとっては考え方の一つで、そのことは物事の判断基準の一つでもあるのです。チャペルに出席したからと言って、信心深くあれとか、キリスト教を信じなければならない、と強要されるわけではありません。ただ、私の経験から言わせてもらえば、ただ何となく出席していたとしても、何度か出席する中に、皆さん一人ひとりの「メッチャ面白い」や「なんとなく落ち着く」経験に、きっと出会えると思います。そして一人でも多くの人にそうした経験が訪れることを願っています。ご清聴ありがとうございました。
