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2026年04月08日
チャペル

【実施報告】4/7(火)「始業チャペル」

奨励者:髙山 有紀 先生(新島学園短期大学 学長)
聖書箇所:新約聖書、エフェソの信徒への手紙、6章14-16節
題:【 ようこそ、研究室へ 】

新島学園短期大学には、国指定の登録有形文化財があります。正門を入ってすぐ右手の円柱形をした研究室棟がそれです。新年度が始まってまだ数日、新入生はどの建物にどんな役割や機能があるのか知りません。2年生は1年間を過ごしたとはいえ、まだまだその歴史や言われについて未知のところも多いでしょう。学長の高山有紀先生は新島短大に奉職して31年、その間に学生数など学校を取り巻く社会環境は大きく変貌を遂げました。そうした中で、変わったもの、変わらなかったもの、変えてはいけないもの、について研究室を例に語ってくださいました。

「1950年代後半、戦後のベビーブームと言われた時代。高校進学者数の急激な増加から日本中で新しい高校の校舎が必要とされていました。建設工事の期間が短く済み、多くの生徒数をまかなえるという理由から円形校舎は全国で100棟以上建てられたのです。しかし現在では、全国で29棟、群馬県にはこの研究棟が残るのみです。この建物は高崎市立女子高校(現在は高崎経済大学附属高校)として建設されたものです。同校の移転に伴い、1983年に校地を引き継いで、新島学園女子短期大学(当時)が開学したのです。

一般に高校と大学の違いの一つに、研究室の存在があります。高等学校までの職員室は広く、数多くの先生が共に机を並べて業務を行います。ところが大学では先生方はいわゆる個室で業務を行っています。それは学生一人ひとりの研究領域や進路、就職など個別対応が必要なためでしょう。本学の研究室はかつて教室として使っていたスペースを、半分ずつに仕切って数を増やし、研究室としたのです。スタイルは変わっても、塔の中央を貫くように螺旋階段があり、吹き抜けの役割を持っています。レトロで味わいのある素敵な建物だと思いますし、何より機能的に出来ていると感じます。

近年、わずかに残った円形校舎をイベント広場などに利用して、地域おこしや街づくりの拠点にしている例を目にします。かつては学校として多くの生徒の成長を支えた施設が形を変え、より多くの世代の人が集える場所になっていることは、素晴らしいことだと思います。皆さんも新島短大生になったこの機会に、是非、先生方それぞれの研究室を訪れて、関心のあることなどを質問してみてはいかがでしょうか。そしてその時に、現在は登録有形文化財であるこの建物は、かつては女子高の校舎だったことに思いをはせてみるのはいかがでしょうか。

本日の聖書箇所は、本学のスクールモットー『真理・正義・平和』のもとになったところです。現代は就学人口が増えている頃とはずいぶん様変わりをしました。しかし、新島短大は常におだやかでくつろげる、ストレスフリーな学園であることは変わっていません。新島短大はいつまでも学生のために、開かれた場所であることを目指しています。私は学長として、みなさんがリラックスできて居心地の良い学び舎をいつまでも提供したいと考えています。」と話し奨励を終えました。

新木造校舎2Fホールでの始業チャペルは、学生・教職員でいっぱいになりました。新学期を不安の中に歩み出した学生も、勇気づけられたに違いありません。なぜなら、学長のお話が終わると、学生たちから自然と拍手が沸き起こったのですから。

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